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中小企業 、ベンチャー企業にも不正が発生しない業務の仕組みづくり

2010年3月3日

 ミスや不正が起こると、会社の大切な財産や会社の信用が損われてしまいます。特に、経営基盤が弱い中小企業、ベンチャー企業では、取り返しがつかなく、企業の存続にも影響与えることがあります。不正を未然に防ぐには、不正が起きにくい業務の仕組みの構築及びその運用の定着を図る必要があります。有効な仕組みを整えてミスや不正が発生する余地をなくせば、事故や横領等に伴う大きな損失が発生する可能性を低減させることができ、リスク及びリスク発生時に生じる多大なコストの低減にもつながります。ミスや不正を防ぐ仕組みをきちんと整えることは、中小企業、ベンチャー企業にとっても大きなメリットがあります。                                                                  

①不正が発生しやすい会社                                                                       (1)経営者自身が公私混同をしている
 経営者自身がオーナーであるような中小企業では、例えば社長が会社のお金を個人的な支出に日常的に充てているなど、個人の財産と会社の財産を混同しているケースがあります。これでは従業員の金銭感覚もルーズになり、不正が発生しやすい雰囲気なります。
(2)数の職務が1人の従業員に集中している
 中小企業では従業員が少ないため、例えば購買(発注から納入、検品、記帳、支払)、販売(受注から出荷、出荷準備、記帳、入金)などの業務を分担がほとんどおこなわれないケースがが多いようです。しかしこのように複数の業務を分担せず、1人の社員に任せきりにしていると、他人のチェックが入らないため、ミスや不正があっても発覚しにくいといえます。それゆえ、必要に応じて業務の分離、あるいは上席者のチェックをいれ、お互いの業務の牽制あるいはチェックすることが必要となります。中小企業、ベンチャー企業においては、人員数の関係あることから、100%することは困難かもしれませんが、必要最低現のことは、リスクマネジメントの観点からも行う必要があります。

③不正を防ぐための業務の仕組み                                                                   ポイントは複数によるチェック体制を構築する必要があります。
一連の取引の処理は必ず2人以上の手を経て、完結するようにします。例えば、販売業務において、営業担当者と請求書発行担当者の分離を行う等です。                                                                                                                ・できれば、一定期間で担当者を替える。                                                                          具体的にどのようおこなうかです記載します。
(1)現金の管理
  ○ 現金出納担当者を決め、その人以外は社長であっても現金を触らせない、現金出納担当者は、帳簿記載を行わない
  ○ 現金は毎日金種別に確認し、時々、出納担当者以外の人が確認する 
など
(2)預金ロ座の管理
  ○ 預金口座残高は、預金出納担当者以外が帳簿残高と実際残高を照合する。
(3)売掛金の管理
  ○ 売掛金残高管理は営業担当者にまかせきりにしない、
  ○ 回収はできる限り銀行口座への振込みで行う
 など
(4)通帳・ハンコ・小切手等の管理
  ○ 預金通帳とハンコ(印章)、小切手帳などは、必ず金庫等の別の場所(担当者に保管任せない)に保管する 等です。                                    

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