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08年度赤字法人割合は調査開始以来初の7割超に

2010年3月20日

 2008年度分の営業収入金額は、前年度に比べ▲9.2%の1419兆5138億円と5年ぶりに減少しました。黒字法人の営業収入金額も同▲27.0%の834兆5336億円で5年ぶりの減少、所得金額も同▲36.2%の35兆2209億円と2年連続の減少と、ともに前年を大きく下回り、世界同時不況による業績悪化での企業収益の低迷が鮮明となりました。営業収入に対する所得金額の割合(所得率)は、前年から0.6ポイント低下の4.2%となりました。

 黒字法人の益金処分総額は前年比▲33.8%の43兆6529億円。内訳は、支払配当が同▲10.3%の10兆3244億円(構成比23.7%)、法人税額が同▲34.0%の8兆9140億円(同20.4%)、その他の社外流出が同▲34.1%の6兆4793億円(同14.8%)で、これらを引いた社内留保が▲42.2%の17兆9352億円と41.1%を占めました。なお、役員賞与は、会社法創設に伴い、2006年5月1日以後終了する事業年度から利益処分項目ではなくなっています。

 一方、2009年3月までの1年間に全国の企業が取引先の接待などで使った交際費は、前年度に比べ▲4.6%の3兆2261億円となり、2年連続の減少となりました。このうち、税法上損金に算入されなかった金額(損金不算入額)は同▲3.3%の1兆6108億円と2年連続で減少し、損金不算入割合も、2004年分以来4年ぶりの50%割れとなった前年度に引き続き、前年より0.6ポイント増の49.9%となりました。

 営業収入10万円あたりの交際費等支出額は、全体では前年度より11円多い227円で、資本金1千万円未満が631円と高い一方、10億円以上は113円、5千万円以上1億円以下は160円と低いです。また、業種別にみると、「建設業」が547円、「不動産業」が478円、「出版印刷業」が424円と高く、一方、「機械工業」が152円、「卸売業及び小売業」が157円、「金融保険業」が161円と低くなっています。

上記のような状況から、08年度は、企業収益の低迷、交際費等の経費削減していることが理解できます。今年度もまだまだ厳しい感じがしますが。このようなときですから、経営計画策定、予算管理、原価管理などの経営基盤の確立を行い、しっかりした経営を行い、厳しい不況にも耐えうる体制を確立することが適切であります。当事務所はこのような経営支援も得意であります。お気軽に当事務所までお問い合わせください。

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