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経営分析の方法 安全性分析の意義と留意点

2010年5月24日

経営分析の流動性分析について以前記載いたしました。今日は安全性分析について記載いたします。安全性分析とは、負債あるいは資本の構成が安定しているかどうかなどを分析することによって、資金的な安定性、余裕度を測定するもの、つまり企業が倒産する危険度を示す指標とも言えます。下記の指標で検討します。

自己資本比率とは、(自己資本÷総資産)×100(%)であります。この指標は高いほど安定しており好ましいといえます。自己資本は返済必要ないが、 他人資本は返済の必要あるため不安定といえるからであります自己資本は、それゆえ、長期にわたり資金が固定する設備投資ぬ向いています。しかし、高すぎると積極経営ではなく、将来の成長に疑問符がつく場合もあります。高いことにあぐらをかいているのかどうか吟味する必要があります。また、経営の非効率性あらわしている場合もあります。多額の資本がないと利益をあげることができないのかということであります。少ない資本で多くの利益を計上する方が効率が良いといえます。

固定比率とは、(固定資産÷自己資本)×100%であります。この指標は小さいほど安定しており好ましいといえます。固定資産が自己資本の枠内で行われるのが望まれます。固定資産はすぐに現金化しないことから、返済必要な他人資本(しかも短期間で返済する必要がある他人資本だと特に)で固定資産を調達していると、将来、資金圧迫の可能性が有るといえます。設備投資は自己資本の枠内でするのが適切ですが、伸び盛りの会社は自己資本が設備投資に追い付かない場合もありますので、当該会社の実情がどうなのか検討する必要があります。

長期適合比率とは、《固定資産÷(自己資本+固定負債)》÷100(%)であります。この指標も小さいほど安定しており好ましいといえます。固定負債は、返済が短期ではないことから、設備の投資にも使えないことはないといえます。短期的な安全性には影響を及ぼしません。固定比率を補助する指標です。伸び盛りの会社でも、この指標が100%を上回ると要注意です。短期的な安全性がどうなのか検討する必要があります。

既存の固定資産残高は減価償却を通じて減少するので、設備投資なければ固定比あるいは長期適合比率はは改善されていきます。それゆえ、固定比率一方的な改善傾向は、要注意の場合もあります。設備投資がタイミングよくおこなわれているか、設備投資がおこなわれてないと、設備の老朽化により、生産力の維持あるいは向上がなされているのか、技術革新に対応できるのかといったことにも注意する必要があります。

皆様 いかがですか。具体的に、分析をどのようにして行うか、あるいは分析結果をどのように考えればよいのか等の疑問点がございましたら、当事務所までお気軽におこえがけください。

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