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棚卸資産の不正を防ぐのに必要な実地棚卸の手続き

2011年3月18日

たな卸の目的は、たな卸資産を実際にカウントしてその数量を確定させるとともに、不良品や滞留在庫の有無を把握することです。帳簿上の数量と実際の数量との差異があればその原因を調査しますし、不良品等については評価損計上の要否が検討されます。

①外部保管在庫 外部倉庫に在庫を保管している場合には次のようなルール作りが必要であります。管理が不十分であると、外部倉庫を利用した不正が行われてしまうことがあります。① 定期的に外部倉庫の視察を行う。②金額的に重要な棚卸資産を保管している倉庫についてのたな卸にあたっては、在庫証明を入手するだけではなく、たな卸に立ち会う。③ 定期的に担当者のローテーションを行う。 また、外部倉庫に行った時には、数量のチェックだけでなく、不良品等の有無や在庫の保管状況にも注意を払わなければなりません。

②在庫の水増し 在庫を水増しすることにより、売上原価が実際の金額よりも減少するため、利益が増加してしまいます。在庫の水増しは、粉飾を目的として、また、在庫の横流しを隠蔽するために行われます。在庫の水増しによる不正を防止するためには、実地たな卸を行う人と在庫集計を行う人は別々の人にするとともに、管理者はたな卸集計表と在庫集計表とを照合することが必要です。たな卸を適切に実施することにより、たな卸資産及び売上原価の金額が正しく算出され、また、不正を発見したり、牽制することができるのです。

皆様 いかがですか。具体的に、どのようにして行うか、どのように考えればよいのか等の疑問点がございましたら、当事務所までお気軽におこえがけください。

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