製造業にてコスト低減のため、原価管理、その手段として原価計算を導入するにあたり、月次決算は、必要不可欠であります。
原価計算は、製品1個あたりのコストがいくらかかっているかを計算するものですが、その対象期間は１カ月ごとの計算期間によって行います。
特に、化学工業などの近代的工業の多くの連続生産によって製品を製造している製造部門では、期間を区切って製品単価を計算する「総合原価計算」を行なっています。
また、最近の消費者の趣向の多様化にあわせて、多品種少量生産を行なう企業では、「個別原価計算」を行います。
1か月の原価計算期間における完成品の製品原価を計算するためには、月次決算が必要不可欠であります。
管理のための月次決算システムが制度化されることになれば、より精度の高い原価計算を行うことができるようになり、原価計算としての原価管理が月次決算としての利益管理と有機的に結合させることになります。
このように、月次決算と原価管理は、表裏一体の関係にありますから、原価計算の目的は、月次決算の目的に内包されることになります。
皆様いかがですか。厳しい企業間競争に耐えるには、実際原価を正確に把握して、目標原価と対比し、どのようになっているかという原価管理・原価計算が必要不可欠であります。
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