合同会社以外の持分会社である合名会社・合資会社と大きく異なるのは、これらの会社では会社債務について無限責任を負う無限責任社員の存在が不可欠ですが、合同会社（ＬＬＣ）では社員全員が会社の債務について出資の額を限度とする有限責任社員であることです。
過去は、社員全体が有限責任の会社として株式会社と有限会社が存在していたのですが、株式会社には取締役会や監査役の設置といった機関の運営に詳細な強行法規が存在し、配当などについても規制があり、有限会社にも同様の強行法規がありました。
そのため、新会社法が成立するまでは、我が国においては、社員全員が有限で、かつ、会社の運営等に関して自由度が高い（いわゆる「内部自治」）会社は制度として、存在していませんでした。
認められるようになった。合同会社（ＬＬＣ）は、この2つの要素を併せもつ会社制度であります。
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